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感じ方はさまざま。

「リラクセーション」 成瀬悟策
緊張体験を明確にしよう・1


不当な緊張があると、何もしないでいるときでも、それがあるあたりに不快感や凝った感じ、突っ張る、硬い、重たい、冷たい、空洞感、風が吹き抜ける感じ、膏薬をベッタリと貼り付けた感じなど、特徴的な感覚があるものです。これがさらに強くなれば、刺激感、うずき、痛みなどになってきます。
また、何かをしようとして、その部位を緊張させたり動かしたりすれば、うずきや痛みはさらに激痛や、切れるような痛みなどになって迫ってきます。


こうした緊張の感じすべて当人の主観的な感じ、内的な体験ですから、たとえ生理的な緊張がそこにあるのは間違いないにしても、感じているとおりに筋緊張がそこにあるとは限りません。
こうした生理的緊張そのものは変化していなくても、それの感じ方はかなり大きく変化します。ときにはほとんど気にもとめずに過ごすこともあれば、場合によってはそれを耐えがたいものと感じることさえあります。

不当な緊張は、不安やこだわり、困難や悩みなど、当人自身の弱さや問題の表現であり、それがまた自らへの反省や警告でもあるという複雑な構造をもっています。それを確かめるためにはたんなる筋緊張をみさだめるということにとどまらず、同時に自分自身をもみつめ、その由来や自分のあり方などにも気付いたり、明確化していくということですから、本人にとって容易なことではありません。

by c-dunk | 2005-12-27 11:47 | 筋肉

走る迷走柔整師  ココロと身体はセット 設楽義勝


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