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よ~くねらって。

活動性トリガーポイントの関連痛領域にある硬結を圧迫しても、圧痛はあるが大当たりでないことあり。ただ硬結が循環阻害因子なってるなんつうこともあるので・・・
臨床家のためのトリガーポイントアプローチより
患者がトリガーポイント由来の痛みを訴えるまでの過程で、筋線維に生じると考えられる3段階の筋硬結・トリガーポイント像について解説する。トリガーポイントへの変性過程の第一段階は筋硬結である。筋硬結は循環阻害因子となるが自覚されることは少ない。これに冷える、ストレスが続くなどの刺激が加わり結果的に末梢循環不全が持続すると部分的に硬結が潜在性の(latent)トリガーポイント化する(と考えられている)。

硬結では圧迫するとその部に鋭い痛み(圧痛あるいは局所痛)が生じる。ところが潜在性のトリガーポイント化した硬結の圧迫では、圧痛に加えて特定のパターンで遠隔部に痛みが放散し(関連痛)、そればかりか、唾液分泌、鼻づまり、腹鳴など副交感神経性自律神経現象が誘発される。また線維束単位で強い筋収縮が発現することもある(ローカルトゥイッチ)。しかしこの段階では、圧迫、刺鍼、振動、短縮、強縮などの刺激を加えなければ痛み、筋収縮他は生じない。つまり運動痛はあっても自発痛は認められない。しかしさらに末梢循環低下が続けば(その他増悪因子がないわけではないが)、潜在性のトリガーポイントの一部が活性化されて、活動性トリガーポイントとなる。こうなると運動痛はもちろん圧迫他の刺激を加えなくても自発性に関連痛が生じるようになる。

by c-dunk | 2006-05-26 18:37 | 筋肉

走る迷走柔整師  ココロと身体はセット 設楽義勝


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