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読んだ。「帰還兵はなぜ自殺するのか」あなたの弱さではない。

デイヴィッド・フィンケル, 古屋 美登里 (単行本)
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イラクとアフガニスタンに派兵された兵士はおよそ二百万人、そのうち五十万人がPTSD(心的外傷後ストレス症候群)とTBI(外傷性脳損傷)によって内部崩壊した兵士があまりにも多いことが分かり、精神的な傷を負った兵士たちをどのように治療していくのか?治せるのか?毎年二百四十人以上の帰還兵が自殺を遂げ(自殺を企てたものはその十倍と言われている)陸軍が巨費を投じて作った自殺防止プログラムやたくさんの施設やメソッドが用意されているがその数は減っていないようです。本書を読むとその家族を含めればもっと多いと思われる(帰還兵が毎日一十八人以上自殺しているというデータもある)。

なぜ自殺するのか?どうやって治療していくのか?そんな内容だと思って読み始めたわけですが、そうではなくて、帰還兵と家族の帰還後の苦しみと5年たっても症状が変化しない無力感にとらわれる家族の姿が綴られている。また、激しい狂気の戦闘や死体処理の様子も帰還兵自身が語っているけどそりゃ精神が壊れるだろうと思われるものばかりです。陸軍のほうはどんなに頑張ってもその答えがみつからない、ゴールが見えない中での苦悩が続く。

無人機やロボットでという発想になるのもわかるけど、無人機のパイロットもどんどん壊れているという話もきくし。あとがきに「戦争が終わっても、戦争がもたらした傷に終わりはない。」とあった。

痛みが起こるのには、心と身体の両方が関わっています。
慢性痛に関する学説や治療法は数多くありますが、
どの説も、慢性痛の症状があるなら、身体だけではなく、
心にもその原因があるという大原則は一致しています。

湘南深沢ニコニコ整骨院 鎌倉市常盤60-3
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by c-dunk | 2016-03-15 20:57 | ストレス

走る迷走柔整師  ココロと身体はセット 設楽義勝


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