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復習と確認「痛みに関するもう1つのレッスンー慢性疼痛は可塑性の狂乱である」

復習と確認「痛みに関するもう1つのレッスンー慢性疼痛は可塑性の狂乱である」

可塑性という言葉は聞いたことがなくても、いくつになっても脳は成長できるとか変化するという話は聞いたことがあるでしょう。これが、慢性疼痛や繰り返し起こる痛みや心理的な苦痛や生きづらさにも関係する。

本書のテーマもこれだし、瞑想や認知行動療法も脳の可塑性の問題だと思われるよ。

でも、自分としては全部脳のふるまい。

これには納得いかないけどね

神経可塑性の核心的な原理の1つは、「同時に発火するニューロンは互いの結合を強める」というものだ。これは、「心的な経験の繰り返しは、その経験を処理する諸ニューロン間の結合を強化することで、ニューロンの構造的変化をもたらす」ことを意味する。具体的には、何か新たなことを学習すれば、さまざまなニューロンのグループが結合を強める。子どもがアルファベットを学べば、Aとういうもの時の視覚的な形状は、「エイ」という聴覚的な音と結びつく。文字を見て発音するたびに、関連するニューロンは「同時に発火」、そして「互いの結合を強める」。こうしてニューロン間のシナプスはの強度を増す。ニューロンを互いに結びつける活動が繰り返されると、それらのニューロンはともに強く鋭い信号を迅速に発し始める。かくして神経回路は、その活動をより効率的に実行できるようになる。33-34頁

逆もまた真である。長いあいだ活動を中断すると、対応する結合は徐々に弱まり、その多くはやがて消失する。これは神経可塑性の一般的な原理の1つで、端的にいえば使わなければ失われるのだ。この事実は無数の実験によって示されている。ある特定の技術に関与していたニューロンが、定期的に実行されるようになった他の心的課題のために微発されて使われることも多い。また、「使わなければ失われる」という原理を巧みに適応して、不用な脳の結合を解除することもできる。というのも、「別々に発火するニューロンは、既存の結合を切り離す」からだ。たとえば、あなたには食べる楽しみによって心の痛みをごまかし、辛いときに過食する習慣があったとしよう。この習慣を打破するのには、これら二つの結びつきを断ち切るべく学習する必要がある。辛いときには、それを鎮める方法が見つかるまで、あなたは台所に行かないよう努力しなければならない。34頁

神経可塑性研究の最前線
ノーマン・ドイジ(著) 高橋洋(訳) 紀伊國屋書店
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痛みが起こるのには、心と身体の両方が関わっています。
慢性痛に関する学説や治療法は数多くありますが、
どの説も、慢性痛の症状があるなら、身体だけではなく、
心にもその原因があるという大原則は一致しています。

湘南深沢ニコニコ整骨院 鎌倉市常盤60-3
0467-43-2556
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自由の本当の意味は、何が役に立ち、
何が有益で価値があるのか、
何が健全で何が不健全なのかを知ることです。
そして健全であり善であり正しいものを選んだ上で、
それを真心こめて行うことです。
自由への旅 ウ・ジョーティカ

by c-dunk | 2016-09-14 22:08 | 痛み

走る迷走柔整師  ココロと身体はセット 設楽義勝


by c-dunk