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ランドセル問題は続く。

子供たちのランドセルから「痛みの元」を取り除くべき

提供:WebMD
荷物を軽くするよう研究者らが提言
Miranda Hitti
WebMD Medical News
Reviewed by Louise Chang, MD

【12月5日】子供たちのランドセルを軽くする必要がある。
10名の健康な小児が様々な重量のランドセルを背負うのを観察した研究者らが、こう提言している。
最も重いものでも、多くの小児が通常背負っているものと比べてそれほど重くなかった。それでも、その重量によって肩の筋肉への血流が低下するような圧力がかかっていることが、センサーで明らかになった。
「快適性と安全性を高めるために、ランドセルの重さをできるだけ軽くすることを推奨する」と、カリフォルニア大学サンディエゴ校のBrandon Macias, PhDとAlan Hargens, PhDは論文で述べている。
報告は『Archives of Pediatrics and Adolescent Medicine』12月号に掲載されている。

どのくらいの重さが限度か
子供たちのランドセルの重量制限を正確に定めるのは難しい。小児の体型や体格はそれぞれ異なるので、他の小児よりも重い荷物を背負うことのできる小児もいると、研究者らは述べている。
研究によると、平均的なランドセルの重さは小児の体重の22%に等しいと報告されている。したがって、体重が100ポンド(約45kg)の小児なら、ランドセルの重量は22ポンド(約10kg)ということになる。
それではおそらく重過ぎるだろうと、Macias博士らは述べている。世界中のほとんどの生徒がランドセルを背負っており、子供たちが肩や背中の痛みを訴えるのは珍しいことではないと、同博士らは述べている。

ランドセルは重荷
研究は、ランドセルを日常的に背負っている、約13歳の男児5名と女児5名を対象に行われた。
まず、生徒たちが空のランドセルを背負った。ランドセルの肩ストラップにとりつけたセンサーによると、何も問題は起きなかった。それぞれのランドセルが肩および鎖骨の両方の同じ位置にあたるように背負わせた。
次に、子供たちが、自分の体重の10%、20%、および30%に等しい重量のランドセルを背負った。重量が増すにつれ、肩にかかる圧力も増大した。
同じく、子供たちは自分が感じた痛みを、全く痛みがない状態を0点とし、考えられる限りの最悪の痛みを10点とする10点スケールで評価した。
小児による痛みの評価スコアはランドセルの重量と共に上昇し、ピークは4点を少し下回った。

圧力と姿勢
3種類の重量のすべてについて、肩にかかる圧力は肩の筋肉への血流を制限できるレベルに達したことを、研究は示している。
右肩には特に大きな圧力がかかっていた。それはおそらく姿勢が原因だと考えられたが、その点については検討しなかったと、研究者らは述べている。
子供たちにはランドセルを30秒間しか背負わせなかった。それ以上、重さに耐えられなかった小児もいた。小児は通常、1日に30-60分間、ランドセルを背負っていると、Macias博士らは述べている。

小児のランドセルについて今まで懸念がなかったわけではないが、センサーを用いることによって、重量の軽いランドセルを支持する客観的情報が追加されると、研究者らは述べている。

Macias, B. Archives of Pediatrics & Adolescent Medicine, December 2005; vol 159: pp 1186-1187. News release, University of California, San Diego.
by c-dunk | 2005-12-13 19:15 | 痛み

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