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早寝、早起きが治療か

やっぱ睡眠時間が短いと、交感神経系が亢進するんだ。

睡眠時間が短いことは高血圧のリスクファクターである可能性あり
提供:Medscape
第1回National Health and Nutrition Examination Surveyの縦断的解析において、睡眠時間が1晩6時間未満であると高血圧のリスクが増加することが示唆された
Laurie Barclay, MD
Medscape Medical News
Reviewed by Gary D. Vogin, MD

【4月6日】睡眠時間が1晩6時間未満であると高血圧のリスクが増加するという縦断研究の結果が、『Hypertension』4月3日付けオンライン速報版で報告された。

「健康な被験者を断眠状態にすると、急に血圧が上昇し交換神経系の活動が亢進することが認められている」と、コロンビア大学医学部(ニューヨーク州、ニューヨーク)のJames E. Gangwisch, MDらは述べている。「睡眠時間が短い状態が長期間続くと、24時間血圧と心拍数の上昇、交感神経系の活動亢進、ならびに塩貯留の増加に長期間曝露されることを通して、高血圧につながる可能性がある。そのような力が、構造的適応、および上昇した圧平衡状態で作動するための心血管系の同調につながる可能性がある」。

研究者らは、第1回National Health and Nutrition Examination Survey(n=4810)の縦断的解析を実施し、Cox比例ハザードモデルを使用し共変量の調整を行った。1982年から1992年までの間の8-10年間の経過観察期間中に、医師による診断、病院記録、または死因に基づいて、647例の被験者が高血圧と判定された。

年齢が32-59歳の被験者の場合、1晩の睡眠時間が6時間未満であることは、高血圧のリスクが2倍以上高いことと関連があった(ハザード比 2.10;95%信頼区間[CI] 1.58-2.79)。可能性のある交絡変数について調整したところ、この関連は部分的にしか弱まらなかった。リスク増加は、肥満および糖尿病について調整した後も有意であり、このことは、これらの変数が部分的メディエイターとして働くという仮説と一致する。

「したがって、睡眠時間が短いことは高血圧の有意なリスクファクターである可能性がある」と著者らは述べている。「睡眠時間が短いことと高血圧を結びつける生物学的メカニズムを検討するため、更なる研究が必要である。もし睡眠時間が短いことが血圧を上昇させるように働くなら、睡眠の量を増やし質を高める対策が、高血圧の治療および一次予防手段としての役目を果たす可能性があるだろう」。

研究の限界としては、高齢の被験者の数が比較的少なかったこと;被験者自身が報告した睡眠時間が短いことが断眠状態を示すものであったのか、必要とされる睡眠時間における正常な個体間変動であったかを決定できないこと;逆の因果関係または未調整の交絡因子を除外できないこと;被験者自身から報告された睡眠時間を使用したこと;睡眠時間の反復測定を行わなかったこと;高血圧の過少診断の可能性;追跡不能によるバイアスの可能性;およびベースラインのリスク変数に関する欠測データが挙げられる。

「National Sleep Foundation 2002 Sleep in America Pollから得られた結果において、十分な睡眠をとっていないことは、怒りっぽいこと、いらいらすること、悲観的であること、および疲労やストレスを感じることと関連していた」と、著者らは指摘した。「これらの感情および情動状態は、高血圧を防止する食事または運動療法を守ろうとする意志および自制力を弱めるように働くだろうと思われる」。

米国立精神衛生研究所(NIMH)が本研究を支援した。
Hypertension. Posted online April 3, 2006.
Medscape Medical News 2006. (C) 2006 Medscape
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