ちゃんと寝る。

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Medical Tribune
[2006年8月24日 (VOL.39 NO.34) p.48]
睡眠行動の改善で変容性片頭痛を軽減
〔米ノースカロライナ州チャペルヒル〕 ノースカロライナ大学(UNC,チャペルヒル)神経学科のAnne Calhoun准教授らは,睡眠行動を改善するための簡単な方法を実行するだけで,変容性片頭痛(反復発作性片頭痛患者に発症し,数か月ないし数年かけてその頻度がほぼ毎日にまで進行し,治療が特に困難)を持つ女性の頭痛の頻度と強度が有意に減少することがわかったとロサンゼルスで開かれた米国頭痛学会の年次科学会議で発表した。

就寝4時間以上前に夕食を
 筆頭研究者のCalhoun准教授は「変容性片頭痛は最も一般的な形態の慢性日常性頭痛で,患者が頭痛外来を受診する最も一般的な原因となっている」と説明した。
 過去の研究から,変容性片頭痛女性のほぼ全例において,体力の回復をもたらさない睡眠と貧弱な睡眠習慣が認められている。しかし,同准教授は「ベッドのなかでテレビ鑑賞や読書をしないこと,就寝の 4 時間前までに夕食をすませるなどの睡眠行動変容(BSM)が変容性片頭痛患者に有益な影響をもたらすか否かを調べた研究はなかった」と指摘している。
 この疑問を解明するため,同准教授らは,UNC病院の頭痛外来で変容性片頭痛の治療を受けている女性46例を対象とし,うち23例をBSMの指導を受ける群にランダム化割り付けした。
 BSM指導の内容は,(1)毎晩同じ時間に就寝する(2) 8 時間の睡眠時間を確保する(3)ベッドのなかでテレビ鑑賞,読書,音楽鑑賞をしない(4)眠りに落ちるまでの時間を短縮するために視覚化テクニックを使用する(5)就寝の 4 時間以上前に夕食をすませる(6)就寝前 2 時間は飲料の摂取を制限する(7)昼寝をしない-であった。
 対照群の23例は,(1)夕食時間を一定にする(2) 1 日 2 回 2 分間,肘の上部にあるつぼを指圧する(3) 3 日間連続して飲料の摂取量を記録する(4)毎朝 5 分間緩やかな身体活動を行う(5)朝食に 1 食分の蛋白質を摂取する-などの偽の指示を受けた。
 被験女性全例が,標準化された日記に頭痛の状態を記録し,行動介入に加えて通常の頭痛治療を受けた。フォローアップ受診が 2 回行われ, 1 回目は行動介入の開始から 6 週間後であった。

43.6%が反復発作性片頭痛に
  2 回目の受診では,BSM群は頭痛の頻度が29%,強度が40%減少していた(ともに統計学的に有意)。また,ほぼ毎日起きていた変容性片頭痛が,反復発作性片頭痛に回復する確率が高かった。一方,対照群では全く改善が見られず,変容性片頭痛から反復発作性片頭痛に回復した者はいなかった。
  2 回目の受診後,対照群にBSM群と同じ指示が与えられた。3 回目と 4 回目(最後)の受診までに,新しい指示を受けた女性の43.6%が変容性片頭痛から反復発作性片頭痛に回復した。
 Calhoun准教授は「睡眠習慣の有益な変化は,頭痛の頻度と重症度の軽減,変容性片頭痛から反復発作性片頭痛への回復と関連していることがわかった。このことから,BSMは標準的な医療と組み合わせて使用すると,変容性片頭痛の軽減に有効なようだ」と述べている。
 今回の研究は全米頭痛財団(シカゴ)から助成を受けた。共同研究者はUNCの臨床神経心理学者であるSutapa Ford博士。

by c-dunk | 2006-08-31 14:42 | 身心

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