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運動と膝

膝に負荷がかかる仕事をしていたから・・・つうのはウソ?でいいのかい。
高齢者の運動と膝関節炎のリスク
提供:WebMD
運動は膝損傷の原因にならないとの研究結果
Kathleen Doheny
WebMD Medical News
Reviewed By Louise Chang, MD

【1月31日】体重が重い高齢者でも、適度な運動で膝関節炎のリスクが増加することはないという調査結果が1,200例以上を評価した研究により示された。

「実際、膝関節炎の発症に関して運動した人としなかった人に差はなかった」とボストン大学の内科学・疫学教授David T. Felson, MD, MPHは話す。

9年間の調査の結果、運動によって膝関節炎のリスクが増減することはなかったという。

Felson教授の研究は、関連するレビュー研究、論説記事とともに『Arthritis & Rheumatism』オンライン版と2月15日号に掲載されている。

研究結果

Felson教授らは、1948年から心血管疾患リスクについて研究しているFramingham研究で第一次被験者となった人の子孫を含む男女1,200例以上を対象に調査を実施した。

同関節炎研究の開始時における被験者の平均年齢は53歳であった。1993-1994年に膝関節のX線検査を行い、さらに膝の痛み、疼き、こわばりについて調査した。ほとんどの被験者は運動のためウォーキングしていると報告し、ジョギングやランニングをしていると答えた人は68例のみであった。

Felson博士は被験者を3つの群に分けた。運動習慣のない人、週に6マイル(約9.6km)以上歩く人、週の歩行距離が約9.6km未満の人の3群である。

2002年に追跡検査が開始され、再び膝のX線検査と膝症状に関する調査が行われた。体重は専門医がX線写真を読影して関節炎のエビデンスを調べる開始時と最終追跡検査時に記録された。

被験者の体格指数(BMI)は平均27.4であった。18.5-25は標準体重、25-29.9は体重超過と判定される。

運動しなかった人のうち7.5%が研究期間中に症候性膝関節炎を発症した。症候性膝関節炎の発生率は、週の歩行距離が約9.6km未満の人で4.9%、週に約9.6km以上歩いた人で6.4%であった。科学者にとってこれは重大な差ではないとFelson博士は話す。

「被験者の多くはかなり標準体重を超過していたので、個人的にはある程度のリスクはあるだろうと考えていた」。肥満が変形性膝関節炎の危険因子であることはすでに明らかである。

関節炎のリスクと健康な膝の関係

「この研究により、適度な身体活動は変形性膝関節炎のリスクを増大させないという我々の主張が一歩前進した」とミズーリ大学(コロンビア)の理学療法学教授であり、学部長でもあるMarian A. Minor, PhDは同研究の論説記事に記す。

しかし、Minor教授は「研究結果は健康な膝について言えるもの」と注意する。

エラスムス医療センター(オランダ、ロッテルダム)の研究者らが同時発表した37件の研究に関する総説によれば、定期的なスポーツ活動は膝関節炎の発症と関係がない。

同研究において、膝の痛み、損傷、その後の膝関節炎はいずれも関連がなかった。

運動生理学者の見解

高齢者が運動をしても膝関節炎の発症リスクは増大しないことを示したFelson博士の研究について、研究結果はおそらく間違いないであろうと、運動生理学者でウエルネスコーチのRichard T. Cotton氏は自らの臨床経験に照らして語った。Cotton氏はAmerican Council on Exercise(米国運動協議会)のスポークスマンを務める。

「50歳代まで膝に問題を抱えることなく運動を続けられた人は関節炎になりにくい」とCotton氏は語る。

しかし、関節炎のリスクを最小限に抑えるため、運動距離を徐々に延ばしてからスピードを上げるようにと注意する。距離とスピードを同時に上げてはならない。

ウォーキング、ジョギング、エアロビクス、ハイキングなど、それぞれの活動に適した運動靴は重要であると、Cotton氏は言う。「運動用の靴を履いて芝刈りをしたり、買い物に行ったりしないこと。運動のときにだけ履くように」。

また、定期的に運動している場合は3潤オ6カ月ごとに靴を取り替えるよう勧めている。

David T. Felson, MD, MPH, professor of medicine and epidemiology, Boston University. Felson, D.T. Arthritis & Rheumatism, Feb. 15, 2007; vol 57: pp 6-12. Minor M. Arthritis & Rheumatism, Feb. 15, 2007; vol 57: pp 1-2. Belo, J. Arthritis & Rheumatism, Feb. 15, 2007; vol 57: pp 13-26. Richard Cotton, MA, exercise physiologist; wellness coach; spokesman, American Council on Exercise, San Diego. Marian Minor, PhD, professor and chairwoman of physical therapy, University of Missouri, Columbia.


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by c-dunk | 2007-02-07 22:25 | 運動

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