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丁半で勝負してんのか。

どうやら、画像所見の約半数が無症候性であることは当たり前になっているようでうす。それでも最大の原因は腰椎変性疾患であると、こりゃ診断するのは難しいっすね。

神経根の障害以外の下肢痛というのが存在する、というのはイメージしないんでしょうか意地でも五分五分のところで勝負すると。

で、論理的に診断するとその下肢痛はなんで痛いの?
痛みと臨床vol.7 no2 2007 .4
特集・腰・下肢痛の診断と治療
画像診断
Summary
近年の画像診断の進歩は著しく、X線・各種造影検査・CT・MRIなどにより、形態学的な異常をとらえることは容易になった。一方で、無症候性の対象における腰椎単純X線所見の報告例の検討により、高度の椎間板腔狭小化・脊椎性変化・脊椎すべり症の約半数は無症候性であることが示されている。
MIRにおいても、椎間板ヘルニアの多くが無症候性であることが報告されてきた。日常診療において多く遭遇するこれらの所見が症状の原因となっていない可能性がある。このことは、目に付きやすい所見を症状の原因と考え、真の原因を見逃してしまうという重大な問題につながりうる。本稿では、下肢痛や腰痛の最大の原因である腰椎変性疾患の画像診断の基本的な知識を中心に、骨折・腫瘍・炎症などにも触れたい。

おわりに
無症候性の対象における腰椎単純X線所見の報告例の検討により、高度の椎間板腔狭小化の40%、脊椎すべり症の50%は無症候性であることが示されている。日常診療において多く遭遇するこれらの所見の約半数が、症状の原因となっていない可能性があることを銘記したい。であればこそ診断する医師の力量が試されることになり、臨床症状や神経学的な検査をふまえたうえでの総合的な判断が重要であることはいうまでもない。論理的に診断を構築していきたいものである。

by c-dunk | 2007-03-23 15:33 | 痛み

走る迷走柔整師  ココロと身体はセット 設楽義勝


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